六本木の夜は、今日も煌びやかだ。
君は、その喧騒とは裏腹に、心の奥底に孤独を抱えていた。
笑顔を貼り付け、客と会話する。
でも、それは本当の自分じゃない。
幸せって、なんだろう。
そんなことを考えながら、日々を過ごしている。
今日、彼女のテーブルについた客は、珍しく寡黙な男だった。
上司に連れられてきたのだろう。
彼は、目も合わせず、ずっとスマホを弄っている。
君も、彼に無理に話しかけることはしなかった。
しばらくして、彼がトイレへ行きたいと言った。
君は、彼を案内するために席を立ち、一緒に向かう。
「こちらです。」
彼は、顔を上げずに、軽く頷いた。
そして彼が出てくるのを、君は静かに待っていた。
出てきた彼から一言
「君、笑わないんだね」
その一言にハッとした。
「君の望みをなんでも叶えてあげるから、今日は僕とここを出ない?」
その誘いに、身を委ねたくなった君は
彼についていく…。そして…肌のぬくもりを求めた…。