魔界に帰省する前、魔王様が、僕を迎えに来るために関東まで来た。
魔王様と合流して、泊りがけで関東で遊んだ後、8月12日に魔界へ帰宅する。僕のお盆休みは、そういったスケジュールから始まった。今回は、魔王様と謎解きゲームで遊んだ際に、奇跡じみたことが起きたので、記事に残しておこうと思う。
その日、僕は『ファーニャー』という謎解きスタジオに行った。この、気が抜けるような名前をした謎解き店舗は、界隈の中では比較的マイナーな場所である。
ここで、謎解き店舗の勢力図について説明しよう。
現在、最も有名な謎解き店舗は、間違いなく『SCRAP』だろう。東京ミステリーサーカスの運営を始めとして、地方巡業を行ったりと、活躍の幅が広い。
ジャンプ漫画や、名探偵コナン等の作品とコラボすることもあり、『謎解きゲームと言えばココ』の称号を欲しいがままにしている場所である。
次に有名なのは、『タンブルウィード』だろう。いわゆる『謎解きガチ勢』向けの店舗であり、それなりに謎解きに慣れた僕ですら、公演の脱出率は30%未満である。
この二つを筆頭にして、『よだかのレコード』や『RIDDLER』、『ファーニャー』といった、比較的小規模な店舗が名を連ねているという状態だ。
今回、僕たちが挑んだのは『ファーニャー』の中でも、かなり高難度の公演だったらしく、公演の脱出成功率は、15%程度らしい。
実際に、提示された謎は驚くほど難しく、歴戦の猛者(笑)である僕たちも、思わず頭を抱えてしまうほどだった。
しかし、血が滲むような思いをして、制限時間ラスト1分で、解答を出すことができた。解答が正しいことを確認する余裕などなく、解答用紙にザカザカと解答を記入して、スタッフに提出した。
謎解きの詳しい内容を書くことはできないため、結論から言うと、僕たちのチームは、記載ミスをしていた。その上、重大な見落としをしていた。
しかし、僕たちのチームは、参加した回の公演で唯一の成功チームとなった。
この説明を聞いても、意味がわからないだろう。
何が起きたのかというと、僕たちが『重大な見落とし』と『記載ミス』をしたおかげで、逆に正しい回答になってしまったのだ。
例えるなら、『洋風の麺類は?』という問題に、『スパゲッティ』と間違えて『うどん』と書いてしまったとしよう。これは、明らかな記載ミスである。
しかし、実は問題自体が『洋風の麺類』ではなく、『和風の麺類』だったことが判明して、逆に『うどん』が正解になってしまった。というような状況だ。
完全なるラッキーパンチ、僕たちは、偶然で脱出を果たしてしまったのだ。
謎解きの解説を聞いている際に、見落としが発覚して絶望することはあっても、逆転ホームランが発生したことなど、数年謎解きを続けて、初めてのことだった。解説中、魔王様と小声で「ある?」「これあるの?」と言い合っていた。
公演終了後、魔王様は「本当に、私たちは勝ったのかな?」と言っていたので、「結果が全てです」と返しておいた。そう返すしかなかった。
一体、どれだけ低い確率を引いたんだ。こんなラッキーが起きるのであれば、先日のビクティニ争奪戦の時に起きて欲しかった。
最近、露骨に運勢の波が激しいように感じる。平穏な生活を望む僕としては、運の流れが均一になって欲しいのだが……。難しいだろうか、神様。
縷々道 生我
2025-08-18 10:13:23 +0000 UTC縷々道 生我
2025-08-18 10:12:58 +0000 UTC縷々道 生我
2025-08-18 10:12:31 +0000 UTC蝶々
2025-08-14 12:46:29 +0000 UTCよーさん
2025-08-14 06:49:17 +0000 UTC墓薙
2025-08-13 15:50:07 +0000 UTC