以前投稿した『エアーズロック炒飯』の記事を読んだ信徒から、お勧めのラーメン屋を教えてもらった。どうやら、その店の『タンメン』が絶品だそうだ。
そのラーメン屋に興味が湧いた僕は、現地に赴いてみることにした。
実は、僕は『タンメン』という食べ物をよく知らない。
どのような形をしているのか、どのような味がする物なのか。
僕が知っていることと言えば、エグい脱税をした芸人の持ちネタだったことくらいだ。……知らないからこそ、僕はその『タンメン』という物に興味が湧いた。
勧められたお店は、意外にも近場だった。
そのため、先週の日曜日、電車を使って店舗に向かった。
いつも利用する方向の、反対側に進んでいく電車。
車窓に映る見たことのない風景に、世界の広さを感じた。
未知とは、案外近くにあるものだ。
◆◆◆◆
その後、僕は勧められたお店……『麺匠 清兵衛』に到着した。
店内に辿り着き、食券販売機で目当てのタンメンを探す……。
その時、僕は『ある事』に気が付く。
そう、食券販売機のどこにも『タンメン』の文字がないのである。
困惑して辺りを見渡すも、タンメンに関する情報はない。
しょうがないので、『つけ麺』を注文することにした。
スープは『淡麗』と『濃厚』から選ぶことができるようだ。
繊細な味を理解しきる自信が無かったので、濃厚を選択した。
つけ麺なら味が濃い方が良いという固定観念が、この選択を導いたともいえる。
◆◆◆◆
『未知』は『未知』のままで味わいたかったので、事前情報を一切仕入れずに店まで来たのだが、清兵衛は『鶏チャーシュー』が有名らしい。
突然だが、鶏チャーシューという物に対して、僕は懐疑的である。
恐らく、本来の豚を使ったチャーシューよりも、あっさりとしているのであろう。
味の想像はできないが、何となく歯応えがありそうだ。
だが、蕩けるような豚のチャーシューだからこそ、ラーメンに合うのであって、硬そうな鳥のチャーシューは、果たしてラーメンに合うのだろうか。
……ラーメンの口をしている僕を、満足させられる代物なのだろうか。
しばらくすると、濃厚つけ麺が届いた。
鶏で出汁を取った淡い色のスープに、鶏と豚のチャーシューが並んでいる。
つけ麺の上には、鶏つみれが載っていた。これは珍しい。
まずは、豚チャーシューと一緒に、麺を口に含む。
なるほど、濃厚というだけのことはある。若干魚介の味もするか……?
『濃厚』と言っても、くどくはない。程よい味わいだ。
豚チャーシューも、歯に触れた瞬間に溶けるような柔らかさ……これは、美味しい!
続けて、あまり期待できていない鶏チャーシューを頂く。
こ、これは……。
そう疑問を抱いてしまう程に、鶏チャーシューは柔らかかった。
鶏肉の限界を越えた柔らかさと、ほろほろとした油が美味しい。
なよなよしたチャーシューだと思っていたことを、店主に詫びたい気持ちだった。
縷々道ラーメン史に、新たな1ページが刻まれた瞬間である。
◆◆◆◆
ラーメンを食べ終わり、店を出る。
再び電車に乗って、心地良い満足感を味わいながら家に帰った。
車窓から見える景色を眺めながら、僕は考える。
ああ、とても良い時間だった。
追記:帰宅後に調べたが、清兵衛のタンメンは期間限定品だったようだ。だが、とても美味しいラーメンを食べることができたので、非常に満足だった。
タンメンについては、改めて食べてみようと思う。それまでは、タンメンに関しては『知らないまま』でいようと思っている。
縷々道 生我
2025-06-03 11:08:33 +0000 UTC縷々道 生我
2025-06-03 11:08:18 +0000 UTC縷々道 生我
2025-06-03 11:07:47 +0000 UTCよーさん
2025-06-02 17:48:23 +0000 UTCびい
2025-06-02 13:13:16 +0000 UTC墓薙
2025-06-02 12:05:29 +0000 UTC