4月上旬、僕はふと思った。
御存知の通り、僕こと縷々道生我は食が細い。
一日に食べた物を母上(さきどろ母さん)に報告したら「るるくん、ウチの猫より食べてないね(笑)」という言葉を頂いたこともあるくらいだ。
そんな僕が、珍しく『何かを食べたい』と思った。しかも大盛で。
これは、歴史的な快挙である。
そのため、僕はインターネットで美味しい炒飯を出している店を探した。
結果、関東のグルメチャンネルにて、衝撃的な映像を見てしまった。
炒飯の上に載っている、馬鹿みたいな大きさのチャーシュー……。
これだ、と思った。
ジラーチが眠りから目覚めるくらい希少な機会である食欲の高まりを、完璧に満たしてくれるのは恐らくこのメニューしかない。
そして、僕は埼玉県は南浦和にある『興兵衛』という店に向かった。
メニュー表を見た僕は、愕然とした。
炒飯に3200円……!?
グルメチャンネルには、値段まで載っていなかった。
エアーズロック炒飯の値段を初めて知った僕は、少し日和始める。
しかし、ここまで来たら前進以外あり得ない。
僕は、エアーズロック炒飯(普通盛)と餃子をチョイスした。
五分ほど、わくわくしながら待っていると、餃子が来た。
この時点で、僕の一日分の食事量くらいはあるだろう。
一般的なサイズ感の餃子が来ると思っていたので、最初から度肝を抜かれた。でも、味はとても美味しかった。
そして、餃子を食べ終わった頃に、念願のエアーズロック炒飯が現れる。
そう思ってしまうくらいには、デカ盛だった。
炒飯を運んできたおばちゃんも、心なしか僕のことを訝し気に見ている。
「コイツ、本当に食べきれるのか?」と、言いたげな視線を、ひしひしと感じた。
……とりあえず実食。
米はパラパラで、肉の旨味が凝縮されたような味わいだった。
上に載っているトリックアートじみたサイズのチャーシューも、しっかり煮込まれていて、口の中で解けるように溶けていく。
さらに、人参は胡麻粒くらいに小さく刻まれている。
きっと、人参が苦手な人への配慮だろう。
野菜もしっかり取ってほしいという、街の中華屋さんの優しさを見た。
僕と炒飯の激闘は一時間に渡って続いた。
配信では何度か話しているが、僕は別に量を食べられないわけではない。
常に食欲がないだけで、物を食べること自体は苦手ではないのだ。
しかし、その日は他に何も食べることはできなかった。
また、天啓のような食欲が舞い降りた時には、あそこに行ってみようと思う。
御馳走様でした。
縷々道 生我
2025-04-30 15:14:29 +0000 UTC縷々道 生我
2025-04-30 15:10:38 +0000 UTC蝶々
2025-04-29 13:21:23 +0000 UTC墓薙
2025-04-29 13:17:44 +0000 UTC