〆切が近い原稿から逃げるように、インターネットの海を彷徨っていた所、遥か昔に書いた自分のブログ(現在は非公開)を見つけた。およそ十年前に書いていた物だ。
先に言っておくが、ブログの内容を晒すつもりはない。ただ、ブログを読み返す中で、当時のことを思い出したので、書き連ねていこうと思う。
当時、僕はブログを書くことに熱中していた。インターネットで『ブログを書いてアフィリエイトでお金を稼ぐ』みたいなことが流行っていた時期だった。
元々、文章を読むことも書くことも好きだった僕は、好きなコトでお小遣いを稼げたらいいな~……くらいの気持ちで記事を書き、アフィリエイト活動をしていた。
当初、僕のブログのメインコンテンツは、読書感想だった。半年ほどかけて、三十本程度記事を上げたのだが、もう全然見てもらえなかったことを覚えている。
僕のブログが注目を浴びなかった原因は、様々だろう。
しかし、一番の原因は『読書感想』というジャンルにあったと思っている。
読書感想ブログは、あまりにもありふれていたのだ。
趣味としてブログを書くだけであれば、別にこのままでも構わない。しかし、僕はブログを通して小遣い稼ぎをしようとしていた。このままではいけない……。
そう考えた僕は、とあるコンテンツに目を付けた。
それが、『ゲーム』である。
当時、ゲームジャンルの記事は珍しい物ではなかった。しかし、そのいずれもが『書いて満足するためのプレイ記録』のような物ばかりで、読ませるコンテンツとして作られた物は少なかったのである。
そのため、ゲームのプレイ記録を快活な文章で書くことができれば、耳目を集めることができるのではないだろうかと、僕は考えた。
そして、当時ハマっていた『パズドラ』の記事を書いて見た所、これが思った以上に伸びた。読書感想記事を上げていた頃に比べて、ブログのプレビュー数は五十倍以上になっていた。(元が本当に少なかった)
調子に乗った僕は、パズドラ以外にもインディーズゲームのプレイ記録を書くようになった。その結果、衝撃的なことが起きた。
僕が書いたインディーズゲームの記事が、検索エンジンで大本となるゲーム公式サイトより上に来てしまったのだ。もちろん、そこまで大きなタイトルではない。しかし、なんとなく悪いことをしてしまったような気がした。
ゲームのことを検索した人が一番に目にするのが、個人の偏見が入ったブログとなる。これは、作り手にとっては気持ちの良いことではないだろう。
そう考えた僕は、ある日そっとブログを非公開にした。非公開にしてしばらくは、『〇〇(ハンドルネーム)のブログ消えた?』と数人がTwitterにて言及してくれていた。しかし、三日も過ぎれば僕のブログなどなかったかのようにSNSは回っていた。
(※当時、僕はSNSのアカウントを持っていなかったが、自分が書いた記事の反応が気になって、ちょこちょこエゴサをしていた。)
ほんの少しの寂しさと、領分を越えすぎた後悔を抱えながら、僕はアフィリエイトで稼いだお金でPS4を購入したのであった。
縷々道 生我
2025-03-26 12:19:56 +0000 UTC蝶々
2025-03-22 13:51:09 +0000 UTC