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縷々道 生我 from fanbox
縷々道 生我

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3月に見た映画の感想

3/5 サクラメント 死の楽園

9.11テロ以前のアメリカで最大規模の犠牲を出した“人民寺院”の信者による集団自殺。この凄惨な事件を映像化した作品。Prime Videoのお勧めに出てきたので視聴。ブレア・ウィッチ・プロジェクト方式の撮影方法で、一人称視点で物語が展開していく。


あらすじ:ファーザーという男が統括する「エデン教区」に取材を行うことになったパトリック達は信者たちから優しくもてなされる。しかしそれは、その後に起きる異常な"儀式"の始まりでしかなかった。


『ホステル』や『クラウン』を担当したイーライロス監督……が信頼を置いているホラー映画界の俊英タイ・ウェストの監督作品、という(悪い意味で)何かやってくれそうな謳い文句とは裏腹に、映画の造り自体は普通に面白かった。


実際に起きた事件を忠実に再現した作品の興味深い部分として、何かとんでもない展開が起きるたびに「これが現実で起こっていたんだよな……」と不謹慎ながらに気がはやる点がある。悪のカリスマという言葉が似合う"ファーザー"という男の存在、凄惨な展開の連発、これが現実のものだと思うと背筋が伸びてしまう。


人民寺院による自殺の方法は"理想の天国"に行くため毒物入りのジュースを飲むという物だった。カメラの方を向いて美味しいと笑いながらジュースを飲む子供、自らの赤子にジュースを飲ませる母親、人が死んだところを見て我に返り逃げようとする若者、それを追って抑え込み、無理やりジュースを飲ませる過激派の信者。


人間は良くも悪くも周りの環境に左右されてしまうもので、エデン教区という狭い世界の常識に染められた人間達の狂乱ぶりが、醜く、哀しかった。


苦しみながら死にゆく男性信者が「本当にこれで"天国"に行けるのか?」と言ったシーンが印象深い。彼は死の間際になってやっと教義の呪縛から解放されたのだろう。


業の深い宗教の内情と終わりがリアルに描かれている本作、

一見の価値はあるように思った。

3/8 ルームロンダリング

おおよその事故物件は、精神的瑕疵物件として、次に住もうとする人間に『事故物件となった理由』を報告する義務がある。もちろん、事故物件は相場より家賃が安くなる傾向にある。貸す側としては、事故物件を生み出すことはデメリットなのだ。


だが、事故物件として安い家賃で貸すことを避けるために、一旦適当な人間をソコに住まわせてからすぐに引っ越させ、報告義務を取り消すことを " クリーニング " という。本作はそんなクリーニング(もちろん違法)を行う業者を題材にした作品である。基本的にコメディなので、重い話はあまりない。Amazon Primeにて視聴。


あらすじ:幼い頃に父を亡くし、母親も失踪してしまった八雲御子。やがて、その祖母も亡くなって18歳で天涯孤独の身となった。祖母の葬式で叔父の雷土悟郎と会った彼女は、ある仕事を紹介される。それは、事故物件に一定期間住み込むというアルバイトだった。ただ、彼女は死者が " 視える " 性質を持っていて……というお話。


そう、あらすじにもある通り、このお話はルームロンダリングを題材に社会問題に切り込んでいくという作品ではなく、事故物件に住まう霊と対話できる内気な少女の物語である。


志半ばで果てたパンクロッカーの幽霊、何者かに殺されてしまったコスプレイヤーの幽霊、彼らの無念を聞きながら、時に慰めてあげながら、幼い頃からの孤独を抱えた御子も人間的な成長を遂げていく。


特に印象的なキャラクターは、オダギリジョー演じる雷土悟郎だ。祖母の葬式に現れた悟郎は、祖母の遺影に向かってあらん限りの暴言を吐いた後に御子を連れ去っていくという、織田信長も真っ青な奇行に走り始める。(信長は父の遺影に遺灰をぶっかけた)


それから悟郎は引き取った御子を事故物件に住まわせるアルバイトをさせる。故に、序盤の印象はお世辞にも良いとは言えなかったのだが……視聴が終わった後、こんな保護者がいたらいいなと思えるような、素晴らしい大人であることが判明する。


少しご都合な部分もあるが、皆が幸せになるようなEDでまとまりもいい邦画なので、是非とも見て欲しい一作だ。

3/15 ダークレイン

顔に包帯を巻いた人間が4人写っているパッケージが特徴的な映画。メキシコの人里離れたバス・ステーションに集まった男女が、『雨宿り』をするお話。Prime Videoにて視聴。


あらすじ:メキシコでは未曽有の大雨が降っている。雨宿りをするためにバス・ステーションに集まった男女。その内の一人・ローザが突然ウイルスに感染したような表情を見せて、狂ってしまう。ラジオによると、外でも同じ感染症が広がっているようだった。症状が落ち着いたローザは、顔が×××になっていた……というお話。


あらすじでは伏せたが、かなり映画の序盤で明かされる内容なので説明しておくと、ウイルスに感染した人は、雨宿りをしている人間の内の一人・ウリセスと全く同じ顔になってしまったのだ。


閉鎖空間で、老若男女が髭面でもじゃもじゃ髪のおじさんの顔になってしまう。いや……字面だけ見るとギャグ漫画かよ!と思ってしまうのかもしれない。しかし、実際に起きた時を想像すると少し怖い。


例えば、ある日突然自分を含めた全世界の人間の顔が髭面のおじさんになったら皆はどう思うだろう。


驚くだろうか、恐怖するだろうか、醜くなってしまった自分に絶望するだろうか。僕は、少し違った切り口で怖いなと思ってしまった。世界の人間全員が同じ顔になってしまったら、僕たちの『個』はどうなってしまうのだろうか……そう思ったのだ。


これは僕の私見なのだけれど、思考する生物は他者と自分を比較して自分の価値や志向を判断するてらいがある。周りと自分の違いが表面的にわからなくなってしまったら、それは個性が、もとい自分の価値が死ぬことになるかもしれないのだ。僕はそれが、何よりも怖いなと感じた。


全体的なテイストや色味が、1990年代の映画じみていて古めかしさと趣を感じた。あらすじが気になったら見ても良い映画かもしれない。

3/27 ミッドナイト・ミート・トレイン

活動休止の報告を終えて久しぶりに落ち着いた時間を過ごしていた僕が、ふとB級映画を見たくなって視聴した映画。結論から言うと、映像面はB級映画と呼べないクオリティ(良い意味で)だったものの、ストーリーはそこまで面白くはなかった。Prime Videoにて視聴。


あらすじ:写真家の青年レオンは、ある晩ギャングに襲われていた女性を助けるが、翌日その女性が行方不明になったことを知る。女性との別れ際に撮影した写真に不審な男が写り込んでいることに気が付いたレオンは、行方不明事件の捜査に乗り出す。捜査中にとある電車が怪しいと気付いたレオンは、駅に足を運び始めるのだった。脱出不可能な現代のクローズドサークル―電車―、そこで繰り広げられる凄惨な事件の真相とは……というお話。


話が分かりやすくなるように少しネタバレをしておくと、ニューヨークの地下を時刻表の無い時間に走る怪しげな列車が本作の主な舞台。電車の中では夜な夜な殺戮が繰り広げられている。殺された人間は車両内に吊るされ、まるで精肉工場で保存されている牛肉のように立ち並ぶ。この列車が存在する目的は何なのか、という所を焦点にして物語は進行していくのだが、そのオチが「うん!?うーーーーん」となってしまった原因だ。気になる人は是非とも視聴してくれ。


上記の通り、ストーリーラインは困惑モノなのだが、列車の中に人肉が吊るされている光景や、吹き出す血飛沫、外連味のある戦闘描写など、見どころは沢山ある。そこがB級映画と言い切ることができない理由である。


そういえば、こういったゴア映画における人体の脆さは何なのだろうか。普通はハンマーで殴りつけられても骨が折れるのがせいぜいだろうが、本作のハンマーで殴られると目玉は飛び出すし、最悪首が飛ぶ。ハンマーがヒットした瞬間に爆発でも起きているのだろうか。


ハンマー、肉切り包丁、肉フックなど、登場する武器も肉屋が使う物に統一されている。カジュアルに肉屋同士が殺し合う様を見たい人にはお勧めの映画かもしれない。


3月に見た映画の感想

Comments

おーどちらもアマプラにあった! どちらも興味深い作品ウォッチリストへ入れときます 自分はまずインターステラを見ました\( 'ω')/ 壮大な話で色んな事が巡り巡ってラストシーンを迎える・・・いやあ凄かった そして途中で出てきたマン博士 彼の苦悩というか孤独から来る精神崩壊は ちょっとだけ理解できますね とは言え嘘は良くない 箱ロボはかわいい(*´▽`*) 後は3月9日のザクの日に 「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」を 他はタイトルに惹かれて 「バタリオン ロシア婦人決死隊VSドイツ軍」を どちらもアマプラで観ました ガンダムのほうは、TV放映ではなくオリジン準拠なので いろいろ付け足しや改変があり賛否両論でしたが 自分は楽しめましたね バタリオンのほうは第1次世界大戦が舞台で邦題がひどいのですが お話のほうはちゃんと観れる内容で史実に基づいたロシアの肝っ玉母ちゃんのお話でした お母ちゃん強し(゚∀゚) 途中で倒される女性兵士の死に様が涙を誘いました 今月もありがとうございます

よーさん


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