先月から気になっていた映画、視たいと思っていたが近くの映画館では上映していなかったので、遠くまで足を延ばして視聴した。外出をすることが出来ない環境下で徐々に精神を病んでいく人間の物語である。
あらすじ:ある日、世界にピンク色の雲が現れた。その雲は有毒性で、触れたら10秒で死に至ってしまう。すぐに外出は禁止となり、オンラインでしか連絡を取ることが出来なくなってしまった。たまたま旅行先で一晩の関係を持っていた主人公も、そのまま外に出ることができなくなり共同生活を強いられた一人なのだが……というお話。
外に出ることができないという環境下で徐々に精神を蝕まれていく情景を描いた作品。時期的に『コロナ禍』をモチーフにした映画だと思われてしまいがちだが、本作は2017年に描かれた原作をベースにした作品であり、コロナウイルスの流行と重なってしまったのは完全に偶然の一致と言える。
先にネタバレしておくと、ピンク色の雲が出てきた理由は最後まで分からない。
本作は外出禁止状態での心の動きを描いた作品であり、不思議な事象の正体が判明!解決してスッキリ!というタイプの映画ではないので、見る前に自分の中で認識のすり合わせをしておかないと、若干肩透かしを食らってしまうかもしれない。
また、オンラインアプリを通じて様々な人とやり取りをするシーンがあり、様々な背景を持った人が、このピンク色の厄災とどう生きたかというシーンが克明に描かれるのが印象的。
友達の家に遊びに行ったら閉じ込められてしまった女性の妹、かかりつけの医者と閉じ込められてしまった主人公の父親、そういった人たちがこの閉鎖空間でどういった末路を辿るか……様々な人生の形を見届けることができる。
特に印象的だったのは、劇中で生まれた外の世界を知らない子供が自分の現状を悲観的に見ていなかった点である。今の世代の子供は外に出られなくて可哀想……など、下の世代を憐れむ声がSNSで散見されるが、当の本人にとっては【当たり前】であり、僕らが思う程に悲惨な境遇を経てはいないのかもしれないな……などと考えた。
以前信徒からお薦めされた映画。本当は先月に視聴する予定だったが、思いの外時間が取れなかったため今になってPrime Videoにて視聴。
あらすじ:舞台は近未来の地球、植物の激減と食糧難で滅亡の危機に瀕した人類は、新たな住処を求めて宇宙を探索する。クルーに選ばれた男は家族と別れ、惑星を股にかけた旅を始める……というお話。
終わった後に『凄いモノを見た』……となった名作。ジャンプ漫画のように展開の規模が膨れ上がる。三次元から四次元へ、四次元から五次元へと物語が加速していくのだ。僕はついていけるだろうか、この作品のスピードに……となったが、映像だけで何をやっているか・したいかは解るようになっており、宇宙に関する知識がなくてもついていけた。
また、頭の良い人間が宇宙に行く話なので、会話の内容も非常に頭がいい。文系科目は得意だが理系科目が苦手な魔族のため、再び僕はついていけるだろうか、この映画のスピードに……となったが、解らなくても適度に『~という事だな』と確認が入るために、こちらも問題なくついていけた。
映画の紹介時にも触れられていたが、本作の見どころ……というか癒しポイントはロボットのTARSとCASEである。ロボットでありながら彼らは非常に感情豊かに描写されており、TARSは陽気で軽口が好きなロボット、CASEは真面目な『ロボットらしいロボット』とキャラ立ちもしっかりしている。見た目は両方箱。
あの僕ですらロボットに感情移入してしまい、途中でTARSをブラックホールに放り込んで研究データを得よう!という流れになった際には「どうしてそんなひどい事をするの?」と抵抗心が沸いた。どうしてそんなひどい事をするの?結局その計画はご破算になったから、TARSはそれからも宇宙船に乗っていたのだけれど。
本作は惑星探索が主題なのだが、人類を保護する方法の違いで起きる軋轢、時間の流れが違う宇宙空間にいるため(主人公が)息子達に年齢が抜かれてしまうという残酷さ、閉ざされた空間によるストレス――など、SF映画特有の驚天動地の展開だけではなく、その展開によってどういった事が『身の回り』に起きたか……という事を丁寧に描いている作品だ。
SFなのにリアルを感じる、そんな不思議な体験をしたければ
是非とも見るべき映画だと感じた。
縷々道 生我
2023-02-03 10:43:41 +0000 UTC縷々道 生我
2023-02-03 10:41:43 +0000 UTCよーさん
2023-02-03 02:59:12 +0000 UTC墓薙
2023-02-02 23:43:56 +0000 UTC