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あらすじ:人里離れた場所にある東欧一の整形外科。そこには、中絶、豊胸など、様々な性の悩みを抱えた人がお忍びで通ってくる。主人公は大きすぎる胸にコンプレックスを抱いており、乳房縮小手術を受けに来た女性。ただ、その病院で事件が起きて……という話。
所謂ゾンビパニックもの、整形外科医院が裏で非合法な実験を行なっており、その結果出来上がった人喰いゾンビや小型モンスターが院内を闊歩する。
あらすじでゾンビパニックものだとわからなかったのでかなり面食らった。仄暗いヒューマンドラマ的な、コンプレックスとどう向き合うか的な映画だったと思っていたのに何故……。
主人公の彼氏のミカエルがあまりに悲しい漢すぎて泣ける。主人公を救おうとして振り上げた鉄パイプが蛍光灯に当たって感電死仕掛けるわ、拘束したゾンビの固定が甘く仲間を一人感染させかけるわ、開かない扉を爆発させようと意気込んで爆弾を作ったのに扉がスライド式で普通に開くわ、彼女を寝取られかけるわ……。緊急時に役立たずなことが判明して捨てられる男のムーブすぎて見てて胸が締まった。
でも寝取りかけ男はなんやかんやあって死ぬし、彼が作った爆弾はゾンビパニックを終わらせる嚆矢になるし、最終的に愛が勝つってワケだね。あと何故か爆破心中の中心地にいたのに生き残っていた、でも車に轢かれると死ぬ。どうして?
導入が独特なのと間男の印象が最悪過ぎるだけであとは普通のゾンビ映画だった。痛グロいシーンが結構多いので、あらすじがよっぽど気になったという信徒以外にはお勧めしない。
何とは言わないが、アレが取れるくだりは面白かった。何とは言わないが。
『カラダ探し』の漫画版を読み終わったばかりなので、空き時間に視聴しようと映画館へ。ホラー映画を見に行った結果、青春群像劇が出てきた。
あらすじ:ある日突然、理不尽な死のループ 『カラダ探し』に巻き込まれた6人の高校生たち。彼らは、最後に全員が惨殺されて終わる同じ一日から抜け出すために、力を合わせて恐怖に立ち向かっていく……と言う話。
尺の都合か、原作改変がかなりあるため以下にキャラクターの紹介を行う。
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森崎明日香:メインヒロイン、橋本環奈。クラスの皆に無視されていて、陰口で「アイツと付き合うとか無理w」と言われている。しかし隠し切れないオーラのせいで陰口の内容が全て見当違いに聞こえてしまう。
物語の終盤で覚醒し、『赤い人』のリージョンフォームを鉄パイプ1本でボコボコにした挙句、空中から十字架を召喚して串刺しにする。その際、「これは翔太の分!」「これは高広の分!」と威勢よく鉄パイプを振るう様はさながら戦闘民族だった。
伊勢高広:バスケの推薦を蹴って入学した陽キャ。序盤は明日香にぶつかっても謝罪の一つもしないような輩だったが、急に明日香とフラグを立て始める。実は明日香と幼馴染で昔は仲良しだった……が、明日香がクラスメイトに無視されている事は知らなかったらしい。
でもコイツ明日香とクラス同じなんだよな。
同じクラスの明日香が無視されて苦しんでいるのに「知らなかった……そんなの……」となるだろうか。多分視野角が10度くらいなのだろう。肉食系っぽいし。
柊留美子:バーを経営している彼氏を持つギャル、毎朝彼氏にバイクで学校まで送迎してもらっている。ギャルと言うか輩寄りでは……?ループ中に彼氏の浮気に気付き、そこからカラダ探しのメンバーと仲良くし始める。
『赤い人』に怯え、明日香ごと赤い人を閉じ込めようとした翌朝に『カラダ見つかって良かったwウェーイw』と明日香にハイタッチを求める狂人。しかし明日香も笑顔でハイタッチに応えていた。こいつらメンタル強すぎないか?
浦西翔太:いじめられっ子の陰キャ。オカルトに造詣があり、『カラダ探し』の儀式についてメンバー内で最も詳細に調べ上げていた。いじめの現場を高広に救われる。
しかし、生来の彼はお調子者で中二病な陽キャだった様子。メンバーと仲良くなって以降は事あるごとに調子づくのでアイタタタ……と思いながら見ていた。群れると声がデカくなるタイプのオタクである。
鳴戸理恵:高広の正妻っぽいポジションに“いた”子。高広が急に明日香とフラグを立て始めたので「これギスる流れかな……」と思ったら『赤い人』リージョンフォームに捕食されて物語から脱落。エクった。(※)
(※デウス=エクス=マキナを由来にした僕の造語、作者の見えざる手によってキャラが退場させられたりする事。明日香とフラグを立てる都合上、理恵は邪魔だったと思われる。)
割とずっと良い子だった、立ち振る舞いも非常に優秀。
清宮篤史:引きこもり、中盤くらいまでずっとゲームに参加せず赤い人に無抵抗で殺されていた。しかし、良く解らないタイミングで覚醒。ここからメインキャラになるのか!と思ったらその後は特に活躍する事もなく退場した。
いずれ殺されると解っていてもずっと屋上で寝ているという鋼のメンタルを持っている。惜しむらくは彼がそのまま寝ていても特に物語に大きな変化はなかったであろうことか。
『赤い人』:ループの原因にして、『カラダ探し』を仕組んだと思われる張本人。血に塗れた赤い服を着た子供。子役とは思えない迫真の演技で、スパイダーウォークをしたりメンバーの上半身と下半身を真っ二つにしたりする。
終盤は何とぬいぐるみと合体し、リージョンフォームになる。(以下赤リ)
赤リになった彼女は人を捕食する能力を手に入れた。赤リに捕食された人間はループから除外され、その存在ごと“なかったこと”になってしまう。ループ物にこの設定は怖いな……と思って感心した。
鉄製の鎖に縛られても抵抗し、人を軽々と吹き飛ばす膂力を持っていたが、覚醒した橋本環奈に鉄パイプでボコボコにされた挙句、空から落ちてきた十字架に穿たれ死亡。暴れすぎてナーフを喰らったのだろう。
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以上、何だかんだ言ったが割と楽しめた。
本作の凄い所は、上半身と下半身が真っ二つになったり、人が食べられたりするにも拘らず、PG-12(小学生以下が見る時は大人の指導の下見よう!)の区分な点だろう。
切断面を見せない、音と影だけで描写を演出する。それらが高いレベルで行われているからこそ、話を破綻させずにより幅広い年齢層に見られる映画になったのだと思う。
漫画版の『カラダ探し』は小中学生まで幅広く見られているホラー漫画。故に映画を見るに当たって、視聴制限を掛けないよう作成されているのは、原作への高いリスペクトを感じて好印象だった。
現在公開中の映画『すずめの戸締まり』で話題沸騰中の新海誠監督の過去作品。『イリヤの空、UFOの夏』と並んで壮絶な鬱アニメと取り上げられがち。すずめの戸締まりを見に行く予定が潰れてしまったので鬱になり、これはもっと鬱になるしかないな!と考えてAmazon Primeにて視聴。
なお、自分を徹底的に追い込んだ結果、翌日の朝に何故か追い詰められている気持ちになり、サブ垢でお気持ちツイートをした。
本作は、主人公・遠野貴樹(※)の人生の物語だ。幼い頃の篠原明里との初恋を綴った第一章。遠野が種子島の中学校に転校し、サーファー・澄田花苗と出会う第二章。遠野が社会人となって、引きずり続けた篠原との思いに区切りを付ける第三章の三部構成となっている。
(※第2章のみ、主人公はサーファーの女の子・澄田花苗となっている。)
三章全てを通しても1時間程度にまとめてあるので、手軽に鬱になれる作品。『天気の子』や『君の名は』など直近の新海誠の作品を視聴してから本作を視聴するとギャップで更に深く沈んでいく。
さて、本作の第一章では遠野と篠原の幼い恋愛模様が描かれる。転校や天候などの様々な苦難を乗り越えて二人は出会い、桜の木の下で接吻する。そして、二人はそれぞれの道へ歩き出す。
第二章では、転校した遠野に恋する女の子、澄田が登場する。澄田は遠野に想いを伝えようとするが、遠野は離別した篠原のことを未だに引きずっていたため、告白を諦める。
第三章では、成人となって東京に戻ってきた遠野が描かれる。遠野は未だに(!)篠原への想いを引きずっていた。そんな折、町中で偶然二人が出会う……という話だ。
こう見ると、第三章でハッピーエンドが描かれそうなものだが、この時点で篠原は既に別の男性と婚約が決まっている。……裏切った!などと言ってはいけない、むしろ遠野が引きずりすぎなのである。誰かがカラオケに連れて行けば未練も吹っ切れただろうに。
意外なのは、遠野も篠原と出会った際に何も言わず笑顔で踵を返した事だ。彼は上記の通り篠原への未練がずぅぅぅぅぅぅっとあり、それ故に悲しい思いをした澄田もいる。
人間界に来たばかりの僕は、このシーンで遠野が篠原に追いすがって「やり直そう!!!!!な!!!!」と言った方がいいのではないか?と思っていたが、改めてみるとそれは無いな、と感じた。
遠野が好きなのは恐らく、篠原ではなく“過去の思い出”だったのだろう。中学生の時に体験した苦難を乗り越えた大冒険。その思い出があまりにも綺麗で、遠野は思い出の中の篠原に恋をしていたのだ。だから、大人になった篠原を見て、自分も歩き出す決意をしたのだろう。
思い出の中の彼女がもういないことを目の当たりにして、遠野の憑き物が落ちたのだ。
僕はそう解釈している。
追記:澄田も遠野もカラオケに行って吹っ切って欲しい。
突如、血と煙の匂いがする映画が見たいな……となってAmazon Primeにて視聴。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『REC』と同じく、ハンディカムに撮影された映像を流していくという形式の作品。映画の冒頭に「これ(本編)は国防総省が保管している記録映像である」という説明がある。
撮影機器がハンディカムしかないので、画面が揺れたり跳ねたりする。FPSゲームで酔ったりする人は毎日少しずつ視聴していこう。
あらすじ:日本への栄転が決まったロブの祝賀パーティーの最中に突如聞こえる爆発音。突如現れた巨大な怪物が、ニューヨークの中心で暴れ始めたのだ。怪物は小さな怪物を生み出し、街は狂乱に飲み込まれていく。そんな中、ロブの元に恋人のベスから助けを求める電話があった。一行の無謀な救出劇が始まる。……というお話。
冒頭に説明した通り本作は“全編”ハンディカムの映像のため手ブレが凄い。そのため、写る場所と写らない場所の差が激しい。
監督はハンディカムによる撮影という状況を最大限に生かし、劇中で怪物の全貌を注視できるシーンを極限まで削った。これには、映さない物を作る必要がないため、予算を削減できる効果がある。さらに、映さない事によって怪物をより恐ろしいモノだと想像させることもできる。
一部批評家の間では、手抜き、不完全燃焼、という評価もあり、そういった意見を持つことにも納得できるのだが、個人的にはこういった手法が斬新だな、と寧ろ感心した。
僕はホラー映画で“何か”が姿を現してしまうと、以降はジャンプスケア(急に鳴る大きい音とか)でしか怖がる要素がなくなってしまうタイプなので、“見えそうで見えない”というやり方に不完全燃焼感を覚えないのだけれど、モンスター映画だ!という体で本作を視聴した人にとっては確かに不満の残る結末かもしれないね……。
最後の切り札は保持し続ける事に価値がある、そんな台詞を思い出す映画だった。
『君の名は』、『天気の子』など、近年ヒット作を連発している新海誠監督の最新作。映画のキービジュアルが凄く良かったので、監督が別の人でも視聴していたと思う。本編には関係ないけど、映画館で売っていたメロンクリームパンが凄く美味しかった。
あらすじ:港町に暮らす少女・岩戸鈴芽は、ひとたび開けば地震が起きてしまう謎の扉『後ろ戸』を閉じる役割を持つ『閉じ師』の宗像草太と出会う。謎の猫・ダイジンに呪いで椅子に融合させられた草太と共に、鈴芽は全国の後ろ戸を閉じる旅に出る。……と言う話。
凄く話の作りが上手い映画だった、このストーリー僕が考えたことにならないかな……。先程名前を挙げた『天気の子』、『君の名は』に比べても話の起伏は頭一つ抜けていると思う。
個人的には、『後ろ戸』という存在とその周りの設定が民俗学的に興味深かった。
『後ろ戸』の話をしよう。後ろ戸は今作の鍵となる要素であり、全国の廃墟に点在している。後ろ戸が開いてしまうと地下にいる巨大な“ミミズ”の一部が現れて地震を起こす。そのため、閉じ師である宗像が扉が開かないようにしているのだ。
“ミミズ”とは地下にいる存在であり、意思を持たず衝動の赴くままに行動しているエネルギー体のようなものである。
このミミズ、元ネタは『龍脈』だと思われる。龍脈というのは、風水学の用語であり、地下を流れる大きなエネルギーの総称だ。一本の線が枝分かれしながら日本列島を縦断しているような構図であり、その細長い形から『龍』脈と呼ばれている。
龍脈は絶えず循環しているエネルギーであり、その流れが乱れると地震が起きると言われている。原因の多くは、龍脈のエネルギーが噴出される場所『龍穴』からの過剰なエネルギーの噴出(大量出血のようなもの)或いは、龍脈が詰まること(血栓のようなもの)である。
前者を本作になぞらえるのであれば、龍脈がミミズ、龍穴が後ろ戸であろう。全国に点在する後ろ戸からエネルギーが過剰に噴出し、その結果として地震が起きてしまう、という構図である。こうした伝承・考え方を採用してああいった物語を産み出している事を考えると、知識とは創作のタネだなとつくづく感じる。
ついでにお話しすると、ミミズという呼称も龍脈を意識しているように感じる。ミミズは漢字で書くと『蚯蚓』だが、ミミズを乾燥した生薬は『地竜』と書いてミミズと読むようになる。
地の龍、本作にぴったりの呼称ではなかろうか。
キャラクターの話をするなら芹澤くんが好きだった。神木くん、演技上手だね……。環さんの信用を勝ち取って、宮崎のヒゲメガネのポジションを完全に食ってしまう大活躍、見事でした。
追記:芹澤くんが車で懐メロを掛けていたのは、環さんの世代の曲だから、という話をネットで見かけて思わず膝を打った僕だった。
縷々道 生我
2022-12-04 15:12:10 +0000 UTCよーさん
2022-12-04 10:47:14 +0000 UTC