ネットフリックスでAIにお勧めされたので視聴。完全にノー知識で見始めたのだが、最初に呪いに纏わる話が入った所で『呪怨みたいだな~』と思っていたら、タイトルにデカデカと呪怨と言う文字が出てきてびっくりした。どうやら有名な和ホラー作品である『呪怨』を海外でリブートした映画らしい。
あらすじ:警察官の主人公は、ある日車内で長らく放置された死体を発見する。その奇妙な死体と『ランダース家』という家の関係性を疑った主人公は単身でランダース家へ訪問。そこにいたのは家の呪いに侵されて気が触れてしまってた老婆と、長らく放置されて虫に食われた死体だった。そして、呪いは伝染していく……と言う話。
リブート作品というと、海外ナイズされたあのキャラが~的な、いわゆるifストーリーを想像してしまうのだが、本作は“東京にある”呪いの家に入った外国人が、帰国してから呪いを周りに振りまいてしまうという展開になっており、原作の延長線上としてストーリーを書いているのが好印象だった。洋画版オリジナルの加耶子(金髪露出多め)とか出てきたら嫌だもんな。
海外で2020年に公開されたという事で、制作期間を考慮すると特に意識はしていないと思うが、本作の加耶子の呪いは伝染病のようだと思ってしまう。東京某所にある呪いの家、そこに入った者を極めて無差別に殺す『加耶子の呪い』。家に入った本人だけでなく、家に入った者の周りの人も巻き込み、段々と勢力を広げていく。まるで、昨今話題の某ウイルスのように、濃厚接触者の近隣者にも襲い掛かっていくのだ。
直接家に入った女性、その家族、隣の家の人、帰国後の彼女の家に入った人……そんな調子で呪いがパンデミックしていく。こんなペースで広がったら、街一つを燃やしでもしないと感染は止まらないよな……と思ったのだけれど、まあその辺は加耶子側のマンパワーの限界なのだろう。ほぼワンオペみたいなものだからね、新人の敏夫くんはまだ子供だし。
加耶子の恐ろしい所は、彼女に殺された者の魂が死後も囚われてしまうことだろう。死んだら楽になる、とはいかないのである。この恐怖が、死後の安寧を重んじる外国人に刺さるのかもしれない。
(※容赦の無いネタバレを含むため注意)
7月のコミックス無料公開を経て一気にONE PIECEにハマった魔族、堪らず映画を見に行く。25周年記念の映画という事もあり、お祭りムードな内容なのかな……と思って見に行ったら話が激重で衝撃を受けた。
あらすじ:ルフィの幼馴染であり、幼少時は赤髪海賊団の音楽家でもあった少女、ウタ。彼女は、海賊の脅威に怯える人々を守りたいと考え『楽園(概念)』を築こうとする。だが、その楽園の正体は彼女の悪魔の実の力で作った夢の中の世界だった。
ウタは、自らの能力で人々(麦わら一味含む)を夢の世界に招いた後、自死することで彼等を夢の世界に閉じ込めようとしていた。ウタの死を止めるため、夢の世界から脱出するため、麦わら海賊団が動き出す!……というお話。
お祭りムードなストーリーではなかったが、キャラクターは各陣営から豪華なメンバーが参戦している。シャンクス率いる赤髪海賊団はもちろん、黄猿、藤虎、トラファルガー・ロー、コビー、ブルーノ、ビッグマム海賊団など、錚々たるメンバーが登場した。
個人的にはシャーロットを助けにカタクリが来た所が一番燃えたよね。カタクリとシャーロットの関係性が大好きなので……。
さて、作者が『この映画で悪い奴はトット・ムジカ(魔王)だけ』という旨の発言をしている通り、本作では様々な争いが起きるが、皆が誰かのためを思って戦っているのが印象的だった。
ウタも同じで、問題の発端ではあったが悪人ではなかった。手段こそ歪だったが、海賊に大切な物を奪われた人たちを、何も奪われない理想の世界に連れて行きたいという気持ち故の行動だったのだから。
不幸なのは、彼女に悪魔の実の力があったことだ。彼女は誰の協力を得る事もなく、たった一人で彼等を救う(広義)事が出来た。
一人でやるから誰も止められない、歪んでいるから誰も救えない。暴走した使命感の末、ウタは世界の敵になってしまった。彼女が海賊を嫌うきっかけになった事件の真相を知ってからも計画を止めなかったのは、『もう戻れない所まで来てしまった』というのもあるのだろうが、海賊への憎しみより、人を救いたいという気持ちが大きかった証左でもあると思う。
ウタを見ていると、僕はジャンヌ・ダルクを思い出す。閉ざされた土地で育った少女が人々に担ぎ上げられ、才を発揮した後に若くして命を散らす。この二人はその凄絶な生き様と、人の望みを叶える願望機としての役割を求められた点において、酷似している気がするのだ。
明言されてはいないが、ウタは最後に死亡する。(生存説もあるそうだが、物語としては彼女が死亡する方が自然に思う)彼女の遺体は、赤髪海賊団の船に乗せられ、皆に惜しまれながら埋葬されるのだろう。
僕はそれが、彼女にとって一番の救いだと感じた。エレジアでも、フーシャ村でもない。彼女が帰りたかった場所で眠る事が出来たのだから。
追記:ヤソップとウソップの共闘シーンで眼から魔界汁が出た。
2007年に公開したポケモンの映画、Amazon Primeにて視聴。インターネットで散々ネタにされているが、意外と本編を見たことのない人間が多いのではなかろうか。
♦キャラクター紹介
パルキア:今回の戦犯、ディアルガと喧嘩をして傷を負ったので手近な街に退避するパル!と言って退避した先のアラモスタウンをめちゃくちゃにする。「パルキアのバカヤローッ!」とサトシに言われていた。しかし、本来ディアルガとパルキアは出会うはずのないポケモンであり、そういう意味では被害者なのかもしれない。
ディアルガ:今回の戦犯その2、怪我をしたパルキアを追ってアラモスタウンに来た伝説のポケモン。パルキアを回収してくれるのかと思いきや、街で第2ラウンドをおっ始める。この二体が衝突すると街の空間が一部消滅するらしい。あと街にりゅうせいぐんも降らせる、なんだこいつ。
ダークライ:本映画の主人公、二足歩行伝ポケの例に漏れず普通に喋る。周りにいる生物に悪夢を見せるという特性を持っているせいで疎まれているが、義理堅いポケモン。
Twitterではよくワケのわからない争いに巻き込まれているが、劇中でもディアパルのワケのわからない争いに巻き込まれているので、Twitterでの扱いは原作に忠実だったりする。
サトシ:ご存じマサラタウン出身の超人、今回は悪夢を見せられたりディアパルの争いに巻き込まれたりする。悪夢から起きるためにピカチュウの10万ボルトを浴びていた。厳しい冒険の末、多少の刺激では起きることも出来なくなってしまったのだろう。人として大事な物を失ってしまった。
ヒカリ:ディアパル襲来時でも肝の座ったダイパのヒロイン。ポケモンのヒロイン枠は守られる女性というより、サトシの操縦が上手い聡い女性が多い気がする。
タケシ:まーたナンパしてるよ。グレッグルの毒手で制裁を受けていた。夕方アニメに出ていいギリギリの性欲である。毒手を受けすぎたせいで毒の耐性が出来てきた。
アリス:幼い頃、ダークライに命を救われた事がある女性。草笛が上手。アルベルト男爵に言い寄られているが、男爵が気の毒になるレベルで素っ気なく振っている。トニオが好き。
トニオ:アリスに好かれている鈍感系科学者。序盤に事件の黒幕っぽい描写がされていたが、そもそも今回の出来事がディアパルによる喧嘩の巻き添えだったため、別にそうでもなかった。最後に勘違いを現実にした。
アルベルト男爵:アリスに言い寄っては振られている可哀想な人、超ポジティブシンキング。手持ちにベロベルトを連れている。劇中でベロベルトに変身し、お仕置きにかこつけてムサシの顔を舐め回した。普通に引いた。
今月アニメしか見てないなコイツ……と思ったらごめん。来月は様々な作品を見たいので、Amazon Primeで見ることのできるおすすめの映画をコメントで教えて欲しい。
あらすじ:全世界の20%の貨幣を持つ大富豪にして、カジノ船グランテゾーロの船長でもある“ 黄金帝 ”ギルド・テゾーロ。新世界の海を回遊するグランテゾーロに行き当たったルフィ達は、それぞれにカジノを楽しんでいたが、テゾーロの卑劣な罠に嵌って大負けをしてしまう。敗け分を返さなければ一味の剣士・ゾロを処刑してその懸賞金で敗け分を返済すると言い放つテゾーロ。果たして、一味の運命は……という話。
敵役のギルド・テゾーロが良い味を出していた。彼は、『ゴルゴルの実』を食べた能力者であり、黄金を自由に操る能力を持っているのだけれど、それ自体はそこまで強い能力ではない。黄金を自分で産み出す事は出来なさそうなので(そもそも純粋な黄金を無尽蔵に産みだせるなら“カジノ船”を経営する必要が薄い)、ただ『そこにある黄金を操る』だけの能力だと思われる。
何もない所から炎だの氷だのガスだのを産み出す能力者がゾロゾロいる中では正直地味な能力だが、彼が根城にしているのは黄金で出来た船である。――そう、彼は自分の船の中であれば、その全てを思うがままに操る事が出来るのだ。
こういう、地味な能力だけど特定のステージだと最強格、みたいな能力が凄く好きなので、ギルド・テゾーロの戦闘シーンは見入ってしまった。
また、テゾーロのキャラクターも魅力的である。詳細は語らないが、彼は父親と生涯で唯一愛した女性を『お金が無かった』という理由で亡くしている。また、そのせいで自らも奴隷生活を強いられていた時期があり、特権階級に対して強い憎しみを抱いている。
そんなテゾーロが、全ての引き金になった『金』を操る能力を持ったというのは、なんとも皮肉な話である。
彼が最後まで『お金そのもの』に対する憎しみを持たなかったのは、お金こそが愛した女性を救えた、自分に足りていなかった物だと考えたからなのだろうか。
余談だが、テゾーロが“ある女性”に向けた愛は紛れなく本物である。彼はメリケンサックを模した黄金を指に巻いて戦闘を行うのだが、唯一『左手の薬指』にだけは黄金を巻いていないのだ。設定が余りに細かくて、それを知った時に『うわ……。』と声が漏れた。