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縷々道 生我 from fanbox
縷々道 生我

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終わっていた食生活

最近はそんなことも無いのだけれど、以前の僕の食生活は実に終わっていた。


配信活動を始める前や、始めた当時は『まともな飯を食え縷々道』と毎日のように言われたものだ。今日は、そんな僕の『終わっている食事』を紹介しようと思う。

◆飴


かつて、僕は忙しい日の『代替食』として飴を主食としていた。ちなみに、食べていたのはコンビニなどに売っている『蜂蜜100%のど飴』である。


蜂蜜のもったりとした味わいが、何か良い感じに腹を満たしてくれるのだ。

しかも、飴を食べながら作業や読書ができるので、非常に時間効率が良い。


週の初めに蜂蜜100%のど飴を一袋購入して、一週間を掛けてちまちまと食べていくのである。まるで兵糧丸を食べる侍のような食生活を送っていた。


そんな生活を続けていたら、ある日ベッドから身体を動かすことができなくなった。


そう、普通に栄養失調である。


この時ばかりは、己の愚かさを恥じるしかなかった。

◆カキフライ弁当


栄養失調になった僕は、魔王城の近くにあるダークマーケット(人間界で言う所のスーパーマーケットである)にて、弁当を買うことにした。


飴よりも割高ではあるが、弁当を食べておけば栄養失調で金縛りにあうことはないはずだ。そう考えた僕は、手近にあったカキフライ弁当を手に取った。


家に帰ってカキフライを食す……う、美味い!


長らくありついていなかったまともな食事に、僕の舌が、胃が、腸が、喜び勇んで踊りだした。この感動を味わうために、僕は毎日カキフライ弁当を食べ続けた。


ある日、魔王様から電話が掛かってきた。その時に、カキフライ弁当をずっと食べている旨を話した所、「一週間くらいカキフライ漬けかぁ、いいねぇ」と言われた。


彼の言葉に対し、僕は言った。


「いえ、既に一ヵ月と二週間の間、ずっとこれだけを食べています。」


魔王様は、しばらく黙った後、電話を切った。


二時間後、お手製の肉じゃがを持って僕の家に来た魔王様は、僕に同じ食べ物を一週間以上食べ続けることを禁止してきた。

◆インドカレー屋


魔王様に『もっとマシな食事を取れ』と命令された僕は、街を歩いて良さげなお店が無いかを探していた。


そんな時、あるインドカレー屋の看板が目に映った。


そのお店のシェフを務める外国人の写真が貼られていた看板には、キャストの名前の欄に『織田裕二』『要潤』『松本潤』と書いてあった。嘘を吐くな。


絶対何らかの法律に引っかかっていそうな看板に惹かれて、興味本位で店に入りマトンカレーを注文すると、今までに食べたことがない程に美味しいカレーが出てきた。


あの看板がある店で、ここまで美味しい物が出てくるのか……。

困惑しながらも、僕はその店のカレーの味にすっかり魅了されてしまった。


端的に言えば、胃袋を掴まれてしまったのである。


それ以来、人間界の関東に引っ越しをするまで、週三ペースでそのインドカレー屋に足を運ぶことになった。


引っ越しの前日には、店からのサービスでタンドリーチキンをご馳走してもらった。

今でも僕は、魔界に帰省するたびにその店に通っている。


食の変遷には、その人の思い出が詰まっている。

そんなことを考えてしまうエピソードだ。












終わっていた食生活

Comments

引かないで……今はマシになったから。 カレーなら食べ続けても良いかもね。 ボンカレーはいつ食べても美味いってブラックジャックも言っていたから!

縷々道 生我

初手からちゃんと終わってて だいぶ引いてますが、ちゃんとした食生活に戻してくれた(?)魔王さまには感謝ですね…肉じゃが…愛… 生きてて下さってありがとうございます🙏 逆に1ヶ月同じものしか食べちゃダメならなんだろう… 無印のレトルトカレーなら種類たくさんあるから飽きなさそう… 行きつく先はやっぱりカレーなのか…🤔

蝶々

キーマカレー、実は普通に大好物。とはいえ当時の君の心境を想うと辛いね。 こんなに悲しい禁止令があるのかよ……という気持ちになりました。

縷々道 生我

食事の紹介で1つ目に「飴」が来るの終わっててほんと面白い。 私は昔自作のキーマカレーを週5で半年間食べ続けて知人も家族も引かせたことがありますが、当時のことを思うと仕事が激務すぎて食事に気を使ってる場合じゃなかったんですね。 魔王様に肉じゃが持ってこられるのもめちゃくちゃ面白いんですが、1週間同じ物を禁止されるのはそんな!!!って気持ちになりました。

墓薙


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