僕はいつからグーしか出さなくなったのだろう。
幼い頃は、こんなプレイスタイルでは無かったはずだ。
そう思った僕は、【じゃんけんとの向き合い方】を振り返ってみることにした。
先述の通り、僕は昔からグーしか出さなかったわけではない。
むしろ、幼い頃はチョキしか出さなかった。
理由はほとんど覚えていないが、心当たりはある。
当時、魔界ではチームを決めるために『グッパで分かれましょ』が流行っていた。
そのため、グーとパーはいわゆる『基本の手』、チョキこそが『玄人の手』であると幼心に思っていたのだろう。
そう、幼少期の縷々道はバチバチの逆張りキッズだったのである。
少年期には、何を出しても勝つ確率が変わらないという真理に気が付いた。
そのため、盤外戦術で勝利をもぎ取ろうとしていた。
それが、『腕同士をねじって穴を作り、そこから相手の出す手を見る奴』である。
これをやって『君はグーを出す!』と言えば、相手はそれを警戒してパーかチョキを出す。それらの手に負け得ないチョキを出せば勝率が上がるという算段だ。
結論から言うと、この手は割と上手くハマっていた記憶がある。
魔界小学校界隈で、盤外戦術を最初に持ち込んだのが僕だったからだろうか。
やはり、先駆者は甘い蜜を吸えるものである。
この頃になって、僕は一つの課題に直面した。
それは、『言うほどじゃんけんに勝って嬉しいことが無くなった』ことである。
いや、高校生~大学生って大体そんなもんじゃないか?
そもそも、じゃんけんをする機会自体が少ないし、給食の残りなんて概念はもう無いし、グループ決めなんてどこでも良いだろ!
だから、じゃんけんに対する興味自体が無くなってしまったのであろう。
この頃の僕は、こだわりのない、ただの凡夫になってしまったのである。
そもそも、大人になってからじゃんけんをする機会がない。
……と、思うじゃん?
僕個人の話をするのであれば、じゃんけんをする機会は結構増えた。
その理由は、ボードゲームを始めたことである。
アナログなボードゲームは、大体じゃんけんで先攻後攻を決める。
中には洒落た決め方をする物もあるが、少数派だ。
ボードゲームを遊ぶ際は、大体初見のゲームを遊ぶ。
そのため、そのゲームの先攻が有利か、後攻が有利かわからないのである。
だから、じゃんけんの勝敗が死ぬほどどうでもいいのだ。
そのため、最近は思考放棄でグーしか出さない。
手の抜き方を覚えたと言えば、良いことなんだろうが……。
◆◆◆◆
また、ほとんど機会はないが、絶対に負けたくないじゃんけんでチョキを出すと、僕がグーしか出さないことを知っている相手に対して意表を突くことができる。
そのための伏線を日頃から張っていると言えなくもない……いや、無いのか。
そんな、僕とじゃんけんの歴史だった。
よーさん
2024-09-14 03:21:19 +0000 UTC縷々道 生我
2024-09-11 06:51:07 +0000 UTC縷々道 生我
2024-09-11 06:48:53 +0000 UTC蝶々
2024-09-08 08:57:49 +0000 UTC墓薙
2024-09-04 16:29:12 +0000 UTC