年末、漫画アプリは暇を持て余した層向けに無料試読の作品を解放してくれる。原稿も一息ついて時間を持て余していた僕(1604歳 / 男性)も、例に漏れず色んな作品を読んだ。銀魂、ハイキュー、そしてBLEACH。
週刊連載でBLEACHを読んでいた時は、正直『ちょっとテンポが遅いな~』と思っていて、あまり好きではなかった。しかし、一気見すると改めてその奥深さを理解させられた。これを週刊連載でやっていたってマジ?
1/7まで『尸魂界編』が無料で読めるようになっているので、この記事を読んで気になった人は是非読んで欲しい。
▼URL▼
https://shonenjumpplus.com/episode/10833519556325021930
これはONE PIECEを一気見した時も思ったのだが、ある程度のテーマ性がある漫画は、週刊連載で追うよりもコミックで読んだ方が楽しめる。
何故かと言うと、設定への理解度が違うからだ。
BLEACHを例に挙げよう。本作は滅茶苦茶に専門用語が出てくる。斬魄刀、鬼道、尸魂界、十刃、虚化……週刊連載でこうした設定を覚えながら読むのは、相当熱心にBLEACHを読み返している人でなければ不可能だろう。
当時の僕も「あれ?鬼道ってなんだっけ?」みたいな疑問を抱きながら読んでいた。設定の多い漫画を、設定がうろ覚えの状態で読んでいても楽しめるはずが無い。所々首を捻りながら、流し見していたことを覚えている。
しかし、コミックで読めば設定を忘れることはない。一気見であればナオサラだ。無料開放分を読み終わった僕は、「頑張れば鬼道くらい打てるんじゃないか?」と思うくらい作品の世界観にのめり込んでいた。
そんなBLEACHの一番の魅力は、やはり台詞回しだろう。
『僕は ついてゆけるだろうか 君のいない世界のスピードに』や『退けば老いるぞ 臆せば死ぬぞ』など、ネタにされがちな台詞も多いが、何を食べたらそんな言葉を思いつくのかと考えるほどに、キャラの心情に寄り添った名言が多い。
その中でも僕が一番好きな台詞は、表題でもある。
『あ~あ。人生が5回くらいあったらいいのになぁ
そしたらあたし 5回とも違う街で生まれて
5回とも違うものお腹いっぱい食べて 5回とも違う仕事して
それで5回とも 同じ人を好きになる』 だ。
これは、作中のヒロイン『井上織姫』の放った台詞である。
彼女はこの言葉を放った時、とある事情で彼女の想い人である一護と二度と会えなくなることになっていた。
一護との別れ際、眠っている一護に対して、織姫はこの言葉を言い残し、そのまま去ってしまう。
ここからは僕の憶測で彼女の心情を話す。
織姫はこの時、『この人生で一護に会うことは二度とない』という覚悟をしてこの言葉を放ったのだろうと思う。
ルキアという尊敬できる恋敵(?)の存在、愛染の手に落ちなければならない自分の運命。それらを受け止めて、諦めて、この言葉を眠っている一護に掛けて去っていったのだ。
この『五回』というのがいじらしい所である。
『もう一回』ではなく、『五回』なのだ。もう一回人生があったら、愛染の手に落ちなかったら、自分は一護と一緒になれる。そんな自信が彼女に無かったからこそ『五回"くらい"』という言葉が出てきたのだろう。彼女はきっと諦めないのだろう。何度でも、好きであることを諦めない。
この直前に織姫は、眠っている一護に口付けをしようとして「できないよ」と言って諦める。自分ではルキアに及ばないこと、一護に口付けをしてしまえばきっとそれが『未練』になってしまうこと。それらを考えて、涙ながらに顔を引いた織姫の心中を考えると、あまりにも残酷な仕打ちだと思う。
これ以外にも、最高のシチュエーションが沢山あるので、BLEACHを読もう!
あと3日くらいで無料期間終わるけど。
追記:僕は更木剣八が好きです。