北海道旅行の飛行機の話、その続き。
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結論から言うと、帰りの飛行機では問題なく過ごせた。
多少の耳の痛みはあったが、魔王様から教えてもらった耳抜きを行うと、気圧差による頭痛は起きなくなった。
それにしても、以前は飛行機に乗っても耳抜きを行う必要はなかったのだが……。
原稿作業による籠りがちな生活が僕の免疫力を落としたのだろうか。自分の身体が弱まっていく感覚というのはどうも慣れない。新作も出たことだし、しばらくは運動をしようと思った。次の作品は4月末か5月に出す予定なので、時間は大いにある。
それはそれとして、酔わなかったのは妙だ。
安い航空会社だから、当然のように帰りも飛行機は揺れに揺れた。しかし、気持ち悪くなることはなかった。行きとの違いは、飛行機の混み具合くらいだ。
帰りの飛行機は、両隣の席が空いていた。3つ並んだ席を一人で独占することが出来たのだ。しかし、それが揺れから来る酔いの強弱と関係するとは思えない。
帰りの飛行機では、悠々自適に漫画を読む余裕すらあった。
『来世ではちゃんとします』面白かった。
♢♢♢♢
何故、帰りの飛行機で僕は酔わなかったのだろうか。
飛行機から降りた後、電車に揺られながら僕は考えていた。そして、一つの疑念が生まれた。
『あれは、乗り物酔いではなかったのではないか?』
僕はパーソナルスペースがかなり広い。知り合いでも、仲の良い人でも、ある一定以上近付くと警戒して落ち着かない。
何かされるとか、そういう懸念があるわけではない、生理的に他人の体温が好きではないのだ。人肌……というと誤解を招きそうだが、他人の体温を浴び続けると、僕は気持ちが落ちる。
人が嫌いなわけではない、むしろ人は好きだ。ただ、人に触れるのが苦手なのだ。
満員だった行きの飛行機では気持ちが悪くなり、帰りの空いた飛行機では問題なく過ごせた。この本質が『揺れ』ではなく、『人口密度』だったと考えると矛盾が消える。
自由に立ち歩ける電車と違って、座っていなければならない飛行機では自由に動くことができない。しかも、席が狭くてはどう足掻いても他人の体温を浴びながら過ごさなければならない。
そのストレスから、乗り物酔いに似た症状が出てしまったのかもしれない。
疑問を解消できた喜びと同時に、「なんと生き辛い体質か」と少し自嘲してしまった。画面越しに君たちと話すのは凄く楽しい、君たちの心を感じても、体温は感じないから。人には人の、魔族には魔族の『丁度良さ』があるんだな、と感じた。
縷々道 生我
2023-12-26 12:12:20 +0000 UTC縷々道 生我
2023-12-26 12:11:37 +0000 UTC縷々道 生我
2023-12-26 12:10:58 +0000 UTC蝶々
2023-12-26 12:00:51 +0000 UTC墓薙
2023-12-26 10:44:21 +0000 UTCちゑ子
2023-12-26 10:36:50 +0000 UTC